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Aimerの「daydream」を聞いて、よかった頃のJ-POPのことを思い出した

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最近、Aimerの「daydream」というアルバムをリピートで聞いている。とても、面白い。

ここ最近のJ-POPで、繰り返し繰り返し聞き続けるという体験は、実に久しぶりだ。たとえ「いい!」「好き!」と思うものがあっても、ただそれだけで終わってしまうということがここ数年続いていた。

でももうなんというか、『君の名は。』でRADWIMPSも、野田洋次郎も飽きるほど名前を見るようになり、派生してAimerの「蝶々結び」が注目されて、Mステなんかにも出ていたし、なによりこのアルバムは(追ってなかったので知らなかったけれど)チャートで上位に行ったそうで、Aimerと言ったところで私自身、今更感しかない。

のだけれど敢えて言いたいほど「daydream」が面白い。

そこで、このことについて少し言語化してみようと思う。

わたし的な面白さはAimerではなくて「daydream」

音楽評論家でもないし、音楽評論家ぶったことを言うのは恥ずかしいのだけれど、このアルバムについては色んなアーティストが「Aimerという楽器を使う権利を手にして全力で楽しんでいる」ように感じる。ちょっと評論家っぽい言い方でしょ。でもそう感じてしまう。

音楽業界での評価とかぜんぜんわからないのだけれど、一般人(わたし)からするとAimerってメジャーデビューから程なくしてからしばらく、アニメ作品との親和性の高いアーティスト、という印象を持っていた。もちろん歌が上手いし世界観があるのは事実。だけどいわゆるランキングを席巻するようなアーティストとは、ちょっと違ったところにいる人なのかな、と勝手に思っていた。

ところがここへ来て、キラキラしたところにいるアーティストたちが嬉々としてAimerの声を使っている、と感じてしまう。それがなんだかとても面白い。

各アーティストの楽曲の提供の仕方も、色がそれぞれで。聞いていて「ククク」と声を殺して笑いたい気分になる。そしてわくわくして、ザワザワする。

そして、「ああ、昔わたしがJ-POPを繰り返し繰り返し聞いてた頃、こういう気分だったな」と思い出すのだ。

お風呂で脱力して「daydream」を聞きながら、そんなことをぼんやりと考えていたら、なんだか'90年代後半〜'00年代前半って日本にはすごくいろんな(有名な)歌があったなー。あの頃は本当によかったなー。という気持ちが押し寄せてソワソワした。音楽がナマモノっぽく伝わってくる感じ、久々だ。

せっかくなので、わたしが色んなことをJ-POPとともに思っていた頃に流行した幾つかの曲の動画を(YouTubeに公式で公開されてるものだけ)ピックアップして締めようと思う。

……ああもしかしたら老害って、こういうのを言うのかもしれない。

'90年代後半〜'00年代前半のJ-POP

伝説の人が自殺して、なんだか物が手に付かない感じになった。(多分最後に買った8cmシングルはピンクスパイダーだと思う)

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YEN TOWN BANDの影響でCharaって、すごくクールでかっこいいよねみたいな感じで、ひたすら「Junior Sweet」を聞きまくってた。

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あぁ、Coccoもすごく好きだった。

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この後に歌姫ヒッキーが出てきて、倉木麻衣とどっち派?みたいな風潮があったり。いま考えるとなんかとてもかわいそう。

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その一方で椎名林檎が学生を前面に出しためっちゃかっこいい歌をうたって、猫も杓子も椎名林檎みたいになった。

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一方でミクスチャロックに私はハマって行くわけだけれど

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ラジオからはそれまで聞いたことなかったようなテイストの曲がバンバン流れ始めた。

いや〜びっくりしたな。デリコも、エゴラッピンも、どちらも車を路肩に止めて、ラジオで流れた時間を(あとで検索するために)書き留めたりしたな。

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さて、長かったですね。お付き合いありがとうございます。これだけでは一向に書ききれないけれど、ザッと思い出した(思い浮かべた)のはこれらのヒット曲。

このあと日本はアイドルの売れよ消費せよ時代に突入するわけで……それに伴いわたしは洋楽にシフトしてしまった。

こう見ると女性アーティストの思い出がすごく多い。今は、日本の女性の歌はあまり聞き入れなくなってしまった(アイドル化傾向に比例してるんだろうか)。そういう意味でもAimerを聞いてみようと思ったのは、非常に稀なケースだったので、やはり惹きのあるアルバムなんだろう。