2023年個人的ふりかえりと気付き
普段あんまりこういうのはしないのだけど、ちょっとの余裕といつもと違う感覚があるので記録しておく。
今年のしごと
今年はなぜかバタバタしていた。業務的にも、学び的にも。詳細までは記載しないが、ザッと列記する。
- 新しいチームをドライブさせるためのチームビルドをコツコツ頑張った
- チームでの動き方の整理とアサインされているメンバーの特長の把握と成果の出し方を考えた
- スポンサーセッションながらGAAD Japan 2023に登壇した
- 社内で仕掛けたアクセシビリティの啓蒙の為のTipsを15分間で片っ端から紹介
- 「アクセシビリティ」を考える一日。2023年5月18日(木)開催 - GAAD JAPAN 2023
- (社内向けに)ダークパターンとは何かと、回避のためのチェックリストなどの仕組みづくり
- 年末にかけて、一般的なメディアでも「ダークパターン」の記事が増えてきたのでやっておいてよかった
- サマーインターンの講義と講評会参加
- 去年に引き続きではあったものの、2倍量になってたり依頼自体が直前だったりそれなりに大変だった
- Chatwork Product Day 2023というものに登壇
- 先述した新設チームのために行ったアレコレをチームメイトともに話した(トークセッション)
- Gaji-Laboさんのイベント登壇にお誘いいただいた
- 「デザインとフロントエンドって溝があるってよく言うけど、そもそもUIデザイナー側の話をあまり聞かないよね」ってことで呼んでもらった
- 結構多くの、しかも若い世代のデザイナー、に沢山会えた(女性が多かったのもとてもいい)
- 次世代 Web カンファレンス 2023 - connpassでもA11yセッションオーナーとして呼んでもらった
カレンダーを確認して、GAADに(スポンサーセッションだけど)登壇してたことを思い出した。記憶がなさすぎてびっくりした。
学びの場
今年はとにかく、アクセシビリティとインクルーシブというものに触れる機会のある年だった。
以下では特にわたしの記憶に残る、及び一言残しておきたいイベントのみをピックアップしておく。
ちなみに念の為記載しておくが、アクセシビリティ関連ばっかりに絞ってイベントに参加しているというような意図はまったく無く、デザインという行為に於いて普遍的な要求事項の解決のための知識を……と考えると自動的にアクセシビリティ/インクルージョンというものがテーマのイベントに参加した形となっているのだと思う。
(これを書くためにカレンダーを遡ってイベント記録を確認したところ、おおよそ月に3件くらいのアクセシビリティ関連のオフラインイベントがあったらしい。世間の関心が高まっている証拠な気がする。)
- 今年半ばからずっと、A11yTokyo Meetup - connpassの手伝いをしている
- 毎回必ずWebに限らないアクセシビリティや海外の動向に触れられる貴重な機会のため & 何かしらの貢献をしたいためサポーター活動を決めた
- freee 技術の日 2023 - connpassでアクセシビリティシャンに沢山会う
- 本編は本編で面白かったものの、終わってから昔から仲のいい各アクセシビリティシャンと共に二次会に行って話していた内容が色々面白かった
- 多様性の理解から始めよう!インクルーシブデザイン ミニワークショップ 入門編 | Peatixに参加
- 普段会わないような方たちが沢山いて、主催のCULUMUさん開発のインクルーシブデザインカードもいただけて、とてもリーズナブルだった
- 技研公開2023「メディアを支え、未来を創る」に初めて行ってみた
- イベントではないものの、サニーバンクさんに誘われ障害当事者を交えた『ラストマン』の感想会に参加
- テレビを軸に障害のあるなし関係なく一緒に語り合える機会というのはいいものだと感じた
- A&I (Accessible & Inclusive Theatre ) セミナー 第8回 映画「こころの通訳者たち」~対話の先に生まれるもの~ | Peatix参加 & 視聴
- ここで行われたトークセッションで、エンターテイメント周りの非アクセシブル性が想像の遥か上を(悪い方に)行っていることを知って、心の底からショックを受けた
- 友人に誘われリアル対話ゲームⅡ 「囚われのキミは、」に参加
- 普段障害のある方とは話す機会がこれまでもあったが、このワークショップではLGBTQを表明している方とも対話ができた
- PLAYWORKSさんのインクルーシブデザイン体験ワークショプに同僚と共に参加
- 同僚がものすごいショックを受けていたとともに、ここで出会ったリードユーザーの方とまだ交流ができていたり、とてもいい体験だった
- インクルーシブデザイン体験ワークショップ:視覚障害者との共創|PLAYWORKS | Peatix/インクルーシブデザイン体験ワークショップ:聴覚障害者との共創|PLAYWORKS | Peatix
- 20231014土★きいろぐみonステージ!!伊奈マルシェ★(埼玉): 南 瑠霞(るるか)の手話日記:手話パフォーマー・コーディネーター&手話通訳士鑑賞
- 伊奈町で行われた手話パフォーマンスを観に友人と訪れた
- ドラマなどの手話監修などをされている方たちも多数参加されていて、本当に素敵なショーだった
- ドン・ノーマン著書邦訳出版記念イベント「より良い世界のためのデザイン」-我々が対峙する新たな課題とチャレンジ- | Peatix現地参加
- これだけアクセシビリティ関連じゃない!
- 書籍をまだ全然読み切れていないのだけど、世界を変えていくために目の前のものだけではなく、影響するすべてのものを変えていかなくてはいけない、という強いメッセージを受け取れた
- 映画『福田村事件』の視聴とその後、視覚・聴覚障害当事者のトークセッションを聴講
気付き
今年はなんと、障害と社会構造について考えさせられたことか。
上記の学び一覧とは他に、聴覚障害の方が同僚になったことで、定期的に手話講座を開催してくれている/参加している。
過去にツイートもしたけれど、先述の「こころの通訳者たち」のセミナーおよび「『福田村事件』の後のトークセッション」で登壇された聾者の廣川麻子さんに話し掛ける際、自分が手話ができないがゆえに話しかけられない、ということがあった(実際、UDトーク片手に話しかけたのだけれどw)。これは、アメリカに行って英語が話せないので話せない、という類の「話しかけられない」だ。
英語と同じくコミュニケーション言語としての手話をちょっとでも身につけていたいな、と感じるので、同僚のこの活動は大変助かっている。
とともに、上にも書いたけれど、わたしの趣味ともいえる「エンターテイメント鑑賞」の現場でのアクセシビリティの悪さというのに全然気付けていなかった/気付けたのは、今年の中で最もと言えるほどの成果だと思っている。
先日noteにも以下のような記事を上げた。
強い力を持つもの(Coldplay)が世界を変えるための行動を起こしている、ということは、とても重要な影響力だと感じている。この内容は、同じく先に挙げたドン・ノーマンの『より良い世界のためのデザイン』にもつながるような内容だと思う。
一方で、ある程度の「力」を持ちながら無関心であることの罪深さも感じるようになった。
この辺を整理していくと、自ずとやるべきことが見えてくるのではないかな、と考える年末となっている。