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記録、考えかた、ちょっと便利情報

次世代Webカンファレンス2023 A11yセッションに登壇しました

1つ前の記事でお知らせしていた、次世代 Web カンファレンス 2023 - connpassの登壇が、無事終わりました。聴講くださった皆さん、どうもありがとうございます。

動画が公開されているとともに、Togetterでご覧いただいていた方たちの応援(!?)をまとめています。現地参加が叶わなかった方、裏のセッションで(/が)観られなかったもののある方、どうぞ動画でゆっくりご覧いただければと思います。

A11yセッションは、1:31:04あたりからです。

youtu.be

togetter.com

参加いただいた方々と共に、他のセッションに登壇されたみなさん、会場をお貸しくださった/当日のお手伝いもくださったサイボウズのみなさん、一緒に登壇くださった諸熊さん、五十嵐くん、原さん、何よりわたしに声を掛けてくれて企画を遂行してくださったJxck、全方位に感謝申し上げます。

Jxckは自身でも開催後記を公開されています(他のセッションのTogetterやYouTubeも以下からが見やすいです)。

blog.jxck.io

当日なにがあったのかは動画やTogetterでもご覧いただけるので、ここでは舞台裏話などを記録としてまとめておこうかなと思っています。

今回の次世代Webカンファレンス2023(長いので、以降「カンファレンス」と表記します)、一番最初にJxckから声を掛けていただいたのは実は10月頭。

当時は年末の話を10月にするなんて!?と思ったものですが、そこは策士Jxck。「年末は忘年会だなんだかんだと人のスケジュールが埋まりやすいから、日程だけでも先におさえておいてもらうためなんで」とのことだったのだけど、確かに他のイベントで日程調整に苦労しているのを見かけたので、いい策だなあと感じました。

ところで、終わってからJxckが内々の連絡で声を掛けてくれた経緯を記載してくれていたのですが、アクセシビリティのセッションを絶対入れたいけど誰に依頼しようか迷っていた頃に、たまたまわたしがGoogle I/O Extended Japan 2023というイベントに参加し、ものすごく久々にJxckと話したのがきっかけだったとか。このイベント、業務的にというか身の回り的にものすごくバタバタしていた時期で、申し込みをしたものの行くかどうか迷っていたなか参加したものだったのだけど、つくづく行ってよかったなあと思いました。

カンファレンス当日は、朝から諸熊さんのアテンドをしました。他の視覚障害者へ短距離でのフォロー経験はあったものの、自分以外にアテンド経験のいない場でのご案内経験がなかったため朝からそわそわ。もともと朝も得意ではないため、まずもってちゃんと起きられるのかすら不安要因に。

少し前にあった視覚障害者向け総合イベントサイトワールドでも諸熊さんに(カンファレンス前にリアルでお会いするチャンスとして)会う約束をしていたのですが、なかなか会えなかった経験も反省し、電話でのやり取りで落ち合うようにしていたことで、当日は思っていたよりも短時間で落ち合うことができました。とはいえ、出口(改札)が大量にある「都心の駅」では、落ち合いづらいものだと身をもって経験しました。

カンファレンスの数日前にサニーバンクのブルブルコーディネーターのよっこさんにお会いした際、「わたしたちが思ってる以上に小さな段差も危ないから気をつけてね」とアドバイスいただいていたのですが、都内は駅直結ビルなども多いため、そこまでの段差はないようです。逆につるつる床のシームレスなビルが多く、つまり点字ブロックなどもないので、誰か付き添いがいないと建物に入れないような作りになっているなぁと感じました。

サニーバンクといえば、先日こんなコラムが公開されています。

sunnybank.jp

この記事を見ながら事前に原さんとも「あのスタートレックのくだりはいいよね!」と話していたのですが、カンファレンス当日に初めましてだった五十嵐くんと話した際に、「多くのSF作品(小説/映画など)を見てみたけど、どれも今あるものなのでそんなに新鮮味はなくて……」と言っているのがとても興味深かったです(この言葉についての批判などでは決してないです)。

その上で若い人たちがどういう経緯でどういうモチベーションでテクノロジーに触れているのか、などもカンファレンス本編で聞きたかった/聞けたように思います。

実は事前の打ち合わせで、諸熊さんから以下のような話も聞いていました。

文字で表すと、いや、口頭で聞いたとて、実際のソフト及び操作を目にしないとどういうものか把握できないかと思います。Windowsのソフトが諸熊さんのサイトで公開されているのでお手元でご覧いただくといいかと思います。

hirotaka2014.sakura.ne.jp

そういった脳内空間の話とXRの話が、個人的には実は似ているのではないかなと感じていました。当日も触れましたがVRを「Visual Reality」と表する諸熊さんと、XRのプロの開発者としても活動される原さんとの会話も個人的には楽しみでした。

原さんに関しては、今回依頼のキッカケになったのがずっと続けていらっしゃる「金朝ツメトギ」という自己研鑽活動です。よくよく伺うと、ここ数年主業務でもアクセシビリティに関係する仕事が増えてきて……とおっしゃってました。

原さんの話にせよ、Jxckの声掛けにせよ、色々な物事には縁とタイミングがあるのだなぁと感じるここ数ヶ月間+カンファレンスでした。

そうそう、動画には入っていませんが、今回のセッションの冒頭「自分の身なりおよび雰囲気などを言葉にして紹介する」いわゆるビジュアルディスクリプションというのをやってみました。海外のインクルーシブがテーマのセミナーなどでは、普通に行われているものです。アイスブレイクとして本編でやろうと思っていたのを本編前に移した感じです。

開始前の空き時間にJxckが入室して一言目に「なんでこんなにここ空気重いのw」と言って行ったので(実質は別にそんなに重いわけではなくて、単にみんなすることがなくて静かに座っていただけなのですが)、場の温め目的で本編前にそれぞれの自己紹介としてやってしまいました。ツイートで「服装にaltを付ける」と表現されている方がいて、言い得て妙だなと思いました。忙しいのに全セッションに顔を出して場作りまでしていくJxck、さすがです。

事後に諸熊さんから、これまで声だけでずっと会話をしていたわけですが「守谷さん、想像していたイメージと一緒でした」と言っていただけたのがハイライトです。