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女性の人生について考えるイベントに行ってきた

Hydrangea

2年ほど前に出会った友人(の会社)が主催の、PILES GARAGEというトークイベントを聴講してきた。

PILESは、つまり杭。ひとりひとりを「杭」と見立てて、「出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない」と言われるとおり、GARAGE(整備工場)で整備をする、という趣旨のイベント。今回4回目で、テーマが「女性の生き方」についてだった。

登壇したのは多様な女性たち

会が始まってまもなく、感心してしまったのが集められた女性たちのバリエーション。

  • 既婚、子持ち、専業主婦
  • 既婚、子持ち、起業家(仕事をしている)
  • 既婚、子無し、フリーランサー
  • 未婚、子無し、会社員(バリキャリと言われる人)

この4つのカテゴリーでおそらく、20代後半〜50代の女性の殆どが分類できるはず。しかも、誰も声高らかには言わないけれど、この4カテゴリーのそれぞれがお互いを理解でき得ないのだ。

もしかしたら男性に言ったら、え?と返ってくるかもしれない。だけど、実際あるわけ。誰もそんなことは言わないけれど。

今回、その4人を集めて、わざわざ同じ舞台に上がらせて話を聞くという面白い会だったわけだ。

女性の間に存在する見えない壁

内容を事細かく、を書こうとすると激しく長くなってしまいそうなので割愛します。

私については、前述のカテゴリーで最後のグループに属する。それぞれ他の人たちについて、羨望があったり(無意識の)蔑視があったりの中、お互いの人生についてはあまり語り合ったりしてこなかったと思う。

会社員として同僚と仲良くしていても、だいたい同じカテゴリーに属して「そうだよねーわかるー!」と話して過ごしている。あったとしても、働く同世代の子どものいない女性。それ以外の人たちは、「へ〜そうなんですね」という上っ面の会話を繰り広げているだろう。

という場合、今回いらした既婚子持ち専業主婦、という方の話は普通に暮らしていたらほぼ話を聞かないだろうケースだった。

蓋を開けてみたら、すべての女性が共通していたのが、自分がやりたいことを自分の考えの元、のびのびとやってきた人たちばかりだった。

結婚が妥協でもなく、仕事が逃げでもなく、子どものために生きたり、子どもが居ないことすら選び取る。ガムシャラに生きて、ふと振り返ると子どもを産めないような歳になってしまったこくとについてのみ、ほんのり、後悔ではなく他の方法も今ならあったのにな~(卵子凍結とか)と、あっけらかんと言う。

この会を経て感じたこと

4人ともに、自分で考えて、自分のやりたいことをやってきた方たち。常にこの会の中で言われてたことが、「何も決まってない場合は、まずそこから」。何か軸が1本決まっていれば、それをやっていけばいい、ということ。

時代が時代だけに、いまはやりたいことがいくらでもできる。東京であれば尚更。少し前だったら「女なのに」とか「早く子どもを」なんて声もあったかもしれない。今はそんな声も小さくなってきているだろう。

そんな今だからこその生き方を、多様性の中で見つけるためのイベントだったように思う。

一方で「東京であれば尚更」と前述したが、地方に行くとまだまだ日本では女性への固定観念が多いことも確かだ。という話が出てたことも記録しておく。